しもだて美術館「京都の陶芸展-5家17人の挑戦-」と板谷波山先生

こんにちは。

報道によると、女優の竹内結子さん(享年40)が亡くなられたそうです。このブログでも「三浦春馬さん日本製と板谷波山先生」という記事を書かせていただいた三浦春馬さん、そして芦名星さんに続く突然の死に、驚かれている方も多いのではないでしょうか。心よりご冥福をお祈りいたします。

さて話は変わって・・・

先日、わたくし臣(しん)が住む茨城県筑西市しもだて美術館で開催されている、企画展「京都の陶芸展-5家17人の挑戦-」に行って来たので、ご紹介します↓

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ちなみに、しもだて美術館を記事にするのは「安齋肇 えとえのえほん展」以来です。

しもだて美術館があるのは、こちらのしもだて地域交流センター・アルテリオ3階↓

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展覧会の入り口です↓

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今回の「京都の陶芸展」では、京都を代表する特色ある陶家5家(樂家・永樂家・清水家・宮永家・森野家)に焦点をあて、そのうち近現代17人の作品を通して、各家の伝統の技と革新の軌跡を見ることができます。


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展覧会の図録は販売されていませんでしたので、チラシの中から展示作品をご紹介。
まずは、樂家↓

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永樂家↓

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清水家↓

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宮永家↓

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森野家↓

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そのほか、筑西市が生んだ陶聖・板谷波山先生(工芸界初の文化勲章受章者、筑西市名誉市民)の関連展示もありました↓

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興味深かったのは、2002年(平成14年)に京都市産業技術研究所が行った、波山先生の技法の再現実験の展示。
波山先生は(明治5年1872-昭和38年1963)生涯をかけて釉薬を研究したことで知られ、美しい濃淡を持つ柔らかな色彩の「彩磁」や、薄絹をかぶせたようなマットな「葆光釉」など、多岐にわたる技法を確立しています。
京都市産業技術研究所では、波山先生の残した釉薬帳をもとに再現実験を行い、今回の展覧会には、その際のテストピースと作品が展示されていました。

ちなみに実験では、「彩磁葡萄文香炉」「葆光彩磁葡萄文様香炉」(出光美術館)の形や文様を参考にし、工程を含めて再現を試みたとのことです。

こちらが、京都市産業技術研究所による再現作品。館内は撮影禁止のため、わたくし臣(しん)によるスケッチです↓

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下手なスケッチで申し訳ありません。急ぎ2~3分程で描いたものなので、正確性は求めないでください。

そしてこちらは、家に帰ってからネットで見つけた、極めてよく似た文様の作品「葆光彩磁葡萄文香爐」(山王美術館所蔵)↓

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葆光彩磁の本格的な再現実験が行われていたとは、知りませんでした。ちなみに、京都市産業技術研究所は京都市が設立した公的な産業支援機関で、平成26年に独立行政法人化されています。


というわけで、しもだて美術館企画展「京都の陶芸展-5家17人の挑戦-」、みなさんも是非会場まで足を運んでみてください。

 

■京都の陶芸展-5家17人の挑戦-
期日 令和2年9月19日(土)~11月23日(日・祝)毎週月曜休館 ただし11月23日は開館
時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
料金 一般700円 高校生以下無料
主催 しもだて美術館 筑西市 筑西市教育委員会
後援 茨城県
協力 京都国立近代美術館 京都市美術館 (地独)京都市産業技術研究所 (公財)樂美術館 永樂家 清水家 宮永家 森野家 樂家
会場 しもだて美術館茨城県筑西市丙372アルテリオ3階)
電話 0296-23-1601
しもだて美術館

 

樂焼
板谷波山記念館公式サイト
独立行政法人京都市産業技術研究所

山王美術館