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廣澤美術館「伝統と革新 千住博と黄金の茶道具 特別展」

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、現在ここ茨城県筑西市のザ・ヒロサワ・シティにある廣澤美術館で、「伝統と革新 千住博と黄金の茶道具 特別展」が開催中です↓

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特別展では、廣澤美術館が所蔵する日本画家・千住博さん(日本芸術院会員)の作品を一堂に展示するとともに、昨年行われたオークションで同美術館が3億円で落札した「黄金の茶道具」が初公開されています。

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「黄金の茶道具」は令和5年5月27日(土)、Shinwa Auction株式会社が東京・丸の内の丸ビルホールで開催した特別オークションに出品されたもの。オークション主催者は「真贋は保証しない」としていますが、豊臣秀吉が、文禄・慶長の役朝鮮半島に出兵した戦国武将・藤堂高虎(1556〜1630)を7万石の大名に取り立てたうえ、更に褒美として与えた茶道具だと言われています。

豊臣秀吉(Wikipediaより)↓

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藤堂高虎(Wikipediaより)↓

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秘蔵の家宝として藤堂家に伝わり、昭和4年(1929)、東京・上野の東京府美術館において、閑院宮載仁親王(かんいんのみやことひとしんのう)を総裁に読売新聞社主催で行なわれた「日本名寶展覽會」に、藤堂家子孫・藤堂高紹(たかつぐ)伯爵が出品し注目を集めました。

大東亜戦争中の金属類回収令で供出され、一旦日本銀行買い取りとなった際(後に藤堂家が買戻し)の測定によれば、凡そ金80〜88%、銀12〜20%の合金だそうです。

ちなみに、藤堂高虎の子・高次の娘が石川昌能(まさよし)の正室に、昌能の娘が常陸下館藩(現在の筑西市)主・石川総茂(ふさしげ)の正室になっていて、この総茂の系統が下館藩主石川家として幕末まで続きました。筑西と縁が有るようで無いような・・・。

何れにしても黄金の茶道具、一見の価値はありそうです。

 

というわけでみなさんも、秀吉の「黄金の茶道具」鑑賞に、ぜひ筑西市までお越しください。


■伝統と革新 千住博と黄金の茶道具 特別展

期間 令和6年2月8日(木)〜5月12日(日) 

開館時間 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館 月曜日、2/13(火)・5/7(火) *2/12・4/29・5/6の月曜は開館

入場料 一般1,500円、大・高校生700円、中学生500円、小学生以下無料

会場 廣澤美術館(筑西市ザ・ヒロサワ・シティ)*カーナビは下館ゴルフ倶楽部と入力

問い合わせ 0296―45―6228

■大久保・石川家(石川昌能)系譜

大久保忠世(ただよ 戦国武将、徳川家康家臣)

→大久保忠隣(ただちか 忠世長男、老中、小田原藩初代藩主、正室は石川家成娘)

→石川忠総(ただふさ 大久保忠隣次男、石川家成養子、母は家成娘、豊後日田藩主、下総佐倉藩主、近江膳所藩主)

→石川廉勝(かどかつ 忠総長男、家督相続前に死去)

→石川憲之(のりゆき 廉勝長男、近江膳所藩主、伊勢亀山藩主)

→石川昌能(まさよし 憲之長男、家督相続前に死去のため代わって長男勝之が世子に、正室は藤堂高次娘)

■石川家(石川総茂)系譜

石川忠総(ただふさ 大久保忠隣次男、石川家成養子、母は家成娘、豊後日田藩主、下総佐倉藩主、近江膳所藩主)

→石川総長(ふさなが 忠総次男、父忠総の遺領より1万石を分与され伊勢神戸初代藩主)

→石川総良(ふさよし 総長長男、伊勢神戸藩主)

→石川総茂(ふさしげ 総良長男、伊勢神戸藩主、常陸下館藩石川家初代藩主、正室は石川昌能娘)


ザ・ヒロサワ・シティ

廣澤美術館(ザ・ヒロサワ・シティ)

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