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茨城県立歴史館 企画展3「ふぇいす」で人面土器を展示

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、令和3年9月18日から、水戸市にある茨城県立歴史館で、企画展「ふぇいす-掘り出された顔かたち-」が開催されます↓

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昔から人々は、土偶や人物埴輪、人面のついた壺など、顔がついた器や人形などを作ってきました。
この企画展は、主に県内から出土した顔のついた資料を紹介し、それぞれの時代に作られた顔について、その目的や性格について考えるものです。

そして、この企画展のチラシで紹介されているのがこちら↓

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ここ茨城県筑西市女方遺跡から出土した、人面付壺形土器。女方遺跡は、昭和14年から3年間にわたって田中国男博士により発掘が行われ、人面付壺形土器(いわゆる人面土器)の発見により、当時の考古学会注目の的となりました(平成10年には、女方遺跡とは別に女方本田前遺跡の緊急発掘調査が行われ、筑西市教育委員会により報告書が作成されています)。

 

再葬墓とは、弥生時代の東日本地域に見られる墓制で、遺体を一度骨にしてから再び壷に納め、その壺を数個、2メートル前後のまるい穴の中に埋めたもの。壺には稀に顔を表現したものもあり、それらを人面付壺や人面付壺形土器などと呼んでいます。

女方出土の人面土器は、各地で発見された中でも最も精巧で、目と口の隈どりは入墨を連想させ、弥生人の風貌をしのばせます。田中博士から寄贈を受けた東京国立博物館が所蔵していますが、この展覧会のために、水戸までやって来るようです。

ちなみに、筑西市のほぼ中心にある下館駅の南北をつなぐ陸橋上には、巨大な人面土器のモニュメントが設置されています。


というわけで、みなさんもぜひ人面土器をご覧になってください。
新型コロナウイルス感染拡大にともなう国の緊急事態宣言や茨城県独自の非常事態宣言の延長などにより、休館となる場合があるかもしれません。HPなどでよくご確認の上、お出かけください。


■企画展 ふぇいす 掘り出された顔かたち
場所 茨城県立歴史館(水戸市緑町2-1-15)
期間 9月18日(土)〜11月23日(祝)
時間 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
料金 一般350(290)円、大学生180(140)円、満70歳以上170(140)円 ※高校生以下、および身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳・指定難病特定医療費受給者証をお持ちの方と付き添いの方1名は無料。( )内は20名以上の団体料金
休館 月曜日(祝日の場合はその翌日)
問合せ 茨城県立歴史館TEL029-225-4425

 


茨城県立歴史館

東京国立博物館