こんにちは。中国の武漢市で発生した新型コロナウイルス、日本でも感染者が確認されましたね。ちょっと心配ですが、みなさんは元気にお過ごしでしょうか?
さて先日、久しぶりに、笠間市にある茨城県陶芸美術館に行ってきたので、ご紹介します。ブログで記事するのは、平成25年以来です。
こちらが陶芸美術館↓
陶芸美術館は、平成12年に開館した茨城県の陶芸文化の拠点。
そしてここには、わたくし臣(しん)が住む茨城県筑西市出身の陶芸家・板谷波山先生(陶芸家として初の文化勲章受章者・茨城県名誉県民)の作品が、常設展示されています。
展示室内の一部は、フラッシュ無しであれば写真撮影可という事なので、スマホで何点か撮らせていただきました。
氷華磁仙桃文花瓶(ひょうかじせんとうもんかびん) 大正15年頃↓
彩磁延壽文花瓶(さいじえんじゅもんかびん) 昭和前期↓
葆光彩磁葡萄紋様花瓶(ほこうさいじぶどうもんようかびん) 大正11年 茨城県指定有形文化財↓
葆光とは「光を包み隠す」という意味。淡い幻想的な器面が特徴の葆光彩磁は、波山先生自ら開発した半透明のつや消し釉薬・葆光釉を用いた作品です。
葆光彩磁紫陽花文花瓶(ほこうさいじあじさいもんかびん) ↓
ちなみにこの紫陽花文花瓶は、平成30年4月に「 開運!なんでも鑑定団 」に登場した作品(番組での査定額は7千万円!)で、その後、陶芸美術館に寄託されたものだそうです。
6月の陶芸美術館Twitter↓
なお、陶芸美術館では現在「ガレの陶芸~世紀末の煌めき 昆虫・植物・ジャポニスム~」という企画展を開催中です↓
ガレ展では、アール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレの陶芸に焦点をあて、約90点をまとめて紹介しています。
先にご紹介した板谷波山先生は、東京美術学校(現:東京藝術大学)卒業後、当時最新の釉薬技術や、中国、朝鮮、日本の陶磁器などの東洋的な意匠や造形、更にはヨーロッパで流行したアール・ヌーヴォー様式についても研究を重ね、東洋と西洋が融合した新たな表現を展開しました。
ガレの作品を観ていると、素人のわたくし臣(しん)にも、波山作品との繋がりがぼんやりと浮かび、興味深い企画展でした。
というわけで、みなさんもぜひ一度、陶芸美術館に足を運んでみてください。
■茨城県陶芸美術館 茨城県笠間市笠間2345 TEL0296-70-0011