Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

筑西市を紹介するブログ「筑西歳時記」のHatena Blog版です

(筑西市)下館支部自治委員会の「下館支部町界図」と「下館旧市内甲乙丙町界図」

こんにちは、みなさんお元気ですか?

少し古い話で恐縮ですが・・・

昨年(令和3年)、茨城県筑西市にあるしもだて美術館へ「池袋モンパルナス-画家たちの交差点-」だったか「皆川末子 布絵の世界展」を観に行った時に、ちょっと面白い地図2種類を発見しました。地図は(筑西市)下館支部自治委員会が作成したもので、「ご自由にお取りください」とあったので、いただいてきました。

まず1枚目は、「下館支部町界図」↓

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下館支部町界図と言われても、それだけでは、ほとんどの方は全く意味がわからないかと思いますが・・・
このマップには、旧下館市中心市街地に残る大町や田町などといった通称町名と、その境界が示されています。

中心部を少しだけ拡大(町名を着色)↓

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続いて2枚目は、「下館旧市内甲乙丙町界図」。こちらには、正式な地名である甲乙丙の境界が示されています↓

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甲の範囲(分かりやすくするため着色)↓

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かつて甲の北側部分に、下館城がありました。

乙の範囲↓

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丙の範囲↓

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ここで言う「下館旧市内」、つまり甲乙丙の範囲は、明治22年(1889)に町制を施行した「下館町」の範囲を指し、おそらくそれは江戸時代の常陸国下館城下(西郷谷村と田中村)の範囲を踏襲したもの、だと思われます。
ただし、西郷谷と田中の2村なのに甲乙丙の3地区に区分されているのは何故か、よくわかりません。田宮家文書「下館領五万石村々石高帳 寛永十六年己卯八月改」によると、田中村の石高が210石8斗9升3合なのに対し、西郷谷村は594石6斗5升9合と約2.8倍あるので、甲と乙をあわせて西郷谷村、丙が田中村のような気もするのですが・・・。ご存知の方はご教示ください。

さて、もともと江戸時代の下館城下には、大町や田町などと言った「町名」がありました。しかし、明治になって「甲乙丙」を正式な地名として採用したため、「町名」は通称扱いに。それでも「町名」は地域で使われ続けて来たのですが、筑西市誕生後は、市からの郵便物の宛先に「甲乙丙」のみが使用されるなど、「町名」が省略されるようになってしまいました。

そこで、地元で浸透している「町名」を継承しようと活動を始めたのが、この地図を作った(筑西市)下館支部自治委員会

です。平成29年には、市と自治会下館支部、そして下館商工会議所(関正夫会頭)が、「下館地区旧市内の下館及び通称名に関する覚書」を締結し、通称町名と下館の名称の有効活用に努めることで合意しています。

覚書の趣旨にそって設置された表示↓

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さてさて、実は前掲のマップにある「旧市内」という言い方には、以前から少し違和感をおぼえています。素直に考えて「旧市内」と言った場合、その意味するところは、(筑西市誕生前に存在した)「下館市」の範囲。前述のように下館町(甲乙丙)の範囲を言う場合は、「旧下館町内」という表現が正解のような気がするのですが・・・。もしかしたら「旧下館町内」だと、通称の「○○町」と下館町の「町」が被ってしまい、紛らわしいので避けているのかもしれません。

いずれにしても、大町などの通称町名は江戸時代から数百年、下館の名称はもっと古い時代から使われているもの。由緒ある歴史の一部なので、ぜひ大切にしていただきたいものです。

 

というわけで、「下館」という名称や下館城下と町名についても、もうちょっと勉強のうえ、いずれ機会があれば記事にしたいと思います。

 

筑西市ホームページ

 

 

バレンタインデー(2022)

こんにちは、みなさんお元気ですか?

令和4年2月4日の開会式で幕を開けた北京オリンピック。スキージャンプの小林陵侑選手がノーマルヒルで金、ラージヒルで銀、スノーボードハーフパイプ平野歩夢選手が金、スピードスケートの高木美帆選手が500メートルと1500メートル、パシュートの3種目で銀メダルを獲得したほか、大勢の日本選手が活躍しています(2月16日現在)。残る大会期間も、日本勢の健闘を期待しています。
がんばれ、ニッポン!

さて話は本題に・・・
記事にするのが遅くなってしまいましたが、2月14日はバレンタインデーでした。

これまでブログにはあまり書きませんでしたが、わたくし臣(しん)も毎年チョコレートをいただいています。

今年はこちら↓

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昨年はうちの子Aが貰ったチョコをご紹介しましたが、私自身の記事はなんと2012年以来です。

毎年チョコレートを用意してくれて、ありがとう。たよりない夫をいつも支えてくれて、感謝しています。
ホワイトデーには何かお返ししたいと思います。

ちなみに、うちの子Aは、同級生のママからチョコレートをいただきました。
Dくんママ、ありがとうございました。


というわけで、2022年(令和4年)バレンタインデーのお話でした。

 

JR川島駅前に人面土器のレプリカを設置

こんにちは、みなさんお元気ですか?

記事にするのが遅くなってしまいましたが・・・

昨年(令和3年)12月12日、茨城県筑西市にあるJR水戸線川島駅前に設置された、人面土器(人面付壺形土器)レプリカの除幕式が行われました。

こちらが川島駅です↓

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川島駅は明治22年(1889)、所在地の地名をとって伊佐山(いさやま)駅の名称で開業。平成30年(2018)3月にみどりの窓口が閉鎖され、JR東日本ホームページによると現在は「有人窓口(早朝・夜間は無人駅)」という扱いなっているようです。

ちなみに、現在の駅舎は平成27年(2015)供用開始。内部は木材を使い、あたたかみのある待合室になっています↓

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さて除幕式当日、駅前には約200人の市民が集い、人面土器のお披露目を見届けました(曳綱ひきづな役は、須藤茂筑西市長、小室高志筑西市教育長、田所嘉徳衆議院議員福島伸享衆議院議員)

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こちらが人面土器のレプリカ(別日撮影)↓

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人面土器は、昭和14年から3年にわたり行われた発掘調査で、川島駅の約1.5キロ南にあった女方(おざかた)遺跡から発見されました。同遺跡は、弥生時代中期に東日本で発達した再葬墓という墓制の遺跡。遺体を一度埋葬し、骨となってから再び壷(壷棺)などに納めて埋めるのが再葬墓で、稀に口頸部に顔のある人面土器が出土することがあります。女方の人面土器はその中でも最も精巧なものであり、入墨を想わせる目と口の隈どりが弥生人の風貌をしのばせる、貴重な遺物です。

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今回のレプリカは、市民グループ「おかえりなさい人面土器プロジェクト」が市の補助金(合併振興基金活用事業)を受けて設置したもので、総事業費は約350万円。実物の人面土器は東京国立博物館が所蔵していて、同館が持つ実物の3Dデータをもとに、本物そっくりに精巧に作られました。

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人面土器プロジェクトの一員で筑西ふるさと大使もつとめる並木勝利さん(女方玉三郎・78歳)は、「渋谷のハチ公みたいな、待ち合わせの場所になって欲しい」と希望を語りました(コメントは朝日新聞より)。
なお筑西市内には、JR下館駅の南北を繋ぐペデストリアンデッキにも、人面土器のモニュメントが建っています。

 

というわけで、JR川島駅前に設置された人面土器レプリカのお話でした。

 

東京国立博物館

JR東日本

女方玉三郎のブログ

かわしまconnect

 

 

 

今年(令和4年)2度目の雪

こんにちは、みなさんお元気ですか?

数日前から首都圏で大雪が降ると予報されていた(令和4年)2月10日(木)、東京都心は夜に雪が強まり、午後7時には2センチの積雪を観測したそうです。

茨城県では翌11日(金)にかけて雪が強まり、水戸市で9センチの積雪、ここ筑西市でも少しだけ積もりました↓

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1月6日に続き、今年(令和4年)2度目の雪です。

ちなみに昨日2月11日は、「建国記念の日」。古事記日本書紀など日本神話で初代天皇とされる神武天皇の即位日(旧暦の紀元前660年1月1日 )を、明治時代に新暦にあてはめた「紀元節」が元になっています。

関東では週明け月曜日の14日にも降雪が予想されているそうです。どのくらい降るかはわかりませんが、みなさんお気をつけくどさい。


というわけで、みなさんがお住まいの街では、雪は積もりましたか?

 

令和4年 節分

こんにちは、みなさんお元気ですか?

記事にするのが遅くなって恐縮ですが・・・
124年ぶりに2月2日だった昨年(令和3年)の節分から、いつも通りに戻った2月3日。我が家では、地元・茨城県筑西市大町にある羽黒神社で福入り豆をいただき、豆まきをしました↓

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羽黒神社は、下館城を築いた水谷(みずのや)勝氏が文明13年(1481)、出羽国山形県)から羽黒大権現を勧請したのが始まりとされる神社。後に大国主命(オオクニヌシノミコト)が御祭神となっており、豆袋には、読みが「ダイコク」と通じることなどから一般に大国主と一体とされる大黒天が描かれています。
ちなみに羽黒神社では、新型コロナウイルス感染拡大に伴って、昨年に引き続き豆まき「撒豆の儀」を中止とし、福豆の配布のみ行ったようです。

そして節分と言えば、最近まで関東では食べる風習はなかったものの、今ではすっかり定着した恵方巻。今年は、市内の旬和食酒房けやきさんの恵方巻をいただきました↓

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3種の恵方巻、美味しくいただきました。

というわけで、みなさんのお宅では豆まきをされましたか?

■旬和食酒房けやき
筑西市乙841  TEL0296-23-3323

 

 

生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、これまで何度もこのブログで触れてきた、茨城県筑西市出身の陶芸家・板谷波山先生。その波山先生の生誕150年を、市をあげて祝う展覧会の開催概要が公表されました。

展覧会名は、「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」。市内の3施設、しもだて美術館板谷波山記念館、廣澤美術館で、令和4年4月16日(土)から6月19日(日)まで開催されます。

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近代日本を代表する陶芸家である板谷波山(いたや はざん)先生。1872(明治5)年、茨城の下館(現・筑西市)に生まれた波山先生は、一切の妥協を許さない強い信念のもとに端正かつ格調高い作品を数多く手がけ、1953(昭和28)年に工芸家として初の文化勲章を受章、1954(昭和29)年には近代日本画の巨匠・横山大観とともに茨城県名誉県民の第一号となりました。

企画展「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」は、筑西市内の3つの美術館による展覧会です。選りすぐりの名作を一挙公開するほか、波山先生を生んだ筑西の文化的土壌、その人物像や故郷の人びととの交流にも光をあてます

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しもだて美術館では、泉屋博古館東京の所蔵する「葆光彩磁珍果文花瓶」(重要文化財)を筆頭に、国立工芸館、出光美術館、MOA美術館などが所蔵する波山先生の代表作を紹介します。

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板谷波山記念館では、波山先生が故郷の人びとに贈った観音像や鳩杖の数々を展示。加えて、東京・田端に構えられていた工房を、当時の写真をもとに再現します。

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2021(令和3)年1月に開館した廣澤美術館では、「彩磁草花文花瓶」や「彩磁唐花文水差」など、波山先生が手がけた彩磁の名品など約50点を初公開します。

 

というわけで、新型コロナの影響が懸念されますが、みなさま、ぜひ「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」をご覧下さい。

 

■生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~

◇開催日 令和4年4月16日(土)~令和4年6月19日(日)

◇時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

◇休館日 毎週月曜日

◇料金 

しもだて美術館板谷波山記念館】

2館共通入館券

一般1,000円、高校生以下無料、団体10名以上800円

・市民割引:500円引き。広報筑西ピープル4月1日号裏表紙に割引券(2枚)掲載。団体割引との併用不可。

・市内小学生無料招待:小中学生1名と付き添いの方2名まで無料。

【廣澤美術館】

一般1,000円、大学生・高校生700円、中学生500円、小学生以下無料

*互いの半券チケットの提示で、入場料を200円割引

障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

◇問い合わせ しもだて美術館TEL 0296-23-1601

 

しもだて美術館
板谷波山記念館公式サイト
廣澤美術館 ザ・ヒロサワ・シティ
泉屋博古館

筑西市ホームページ

厚生労働省

 

関正夫さん(下館商工会議所会頭)が筑西市名誉市民に

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、昨年(令和3年)12月に開かれた茨城県筑西市の市議会で、下館商工会議所会頭の関正夫さんに、名誉市民の称号が贈られることが決まりました。

以下は、広報筑西Peopleより↓

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12月17日、令和3年第4回筑西市議会定例会で「筑西市名誉市民の称号等を贈ることについて」の議案が可決され、関正夫(せきまさお)下館商工会議所会頭に、筑西市名誉市民の称号と名誉市民章が贈られることになりました。
関会頭は、昭和50年に同会議所会頭に就任して以来、これまで16期46年にわたり地元商工業の発展および地域振興に貢献されてきました。
令和2年2月には、企業活動のみならず、福祉や教育などの社会貢献活動を積極的に行い、地域に根差した全国の企業経営者を顕彰する「渋沢栄一賞」を受賞されています。
さらに、経営理念である「地域に育てられ、地域にご奉仕する」の実現のため、長年にわたり奨学生支援や基金による地域貢献団体への寄附をはじめ、スポーツ、科学、芸術振興など幅広い分野で社会貢献活動を行っています。
「私のような者を名誉市民に推挙いただき、大変感謝しています。変化の激しい時代ではありますが、微力ながら商工業者のみなさんとともに、これからも筑西市の発展に貢献していきたいと思います」。

【略歴】
昭和35年 関彰商事株式会社入社
昭和39年 同社代表取締役社長
昭和50年 下館商工会議所会頭
昭和59年 茨城県社会福祉協議会会長
平成5年  藍綬褒章受章
平成15年 旭日重光章受章
令和2年  渋沢栄一賞受賞

というわけで、筑西市名誉市民のお話でした。

■関彰商事株式会社(同社ホームページより)
創業 明治41(1908)年
設立 昭和13(1938)年
資本金 9,000万円
代表者 代表取締役会長 関正夫 (せきまさお)、代表取締役社長 関正樹 (せきまさき)
本社 下館本社/茨城県筑西市一本松1755-2、つくば本社/茨城県つくば市二の宮1-23-6
社員数 セキショウグループ計 2,350名(2021年2月現在)
売上高 セキショウグループ計 約1,600億円
グループ会社 関彰商事株式会社、セキショウ総業株式会社、安立サービス株式会社、ヒタチ石油株式会社、セキショウホンダ株式会社、株式会社関彰興産、株式会社シュテルンつくば、株式会社フカヤ、株式会社グランシエルセキショウ、株式会社アドバンス・カーライフサービス、株式会社セキショウキャリアプラス、関彰エンジニアリング株式会社、株式会社セキショウモバイル、セキショウカーライフ株式会社、セキショウブランニューシステム

 

筑西市ホームページ
下館商工会議所

茨城県社会福祉協議会

関彰商事

 

まん延防止等重点措置と筑西市の公共施設利用制限

こんにちは、みなさんお元気ですか?

岸田首相は1月24日(月)、新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大を受け、新たに18道府県に対して、まん延防止等重点措置を適用する方針を発表。25日(火)に専門家の意見を聞いた上で、正式決定しました。

Yahoo!ニュースより↓

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まん延防止等重点措置の適用は1月27日(木)から2月20日(日)までの24日間で、すでに発出されている16都県とあわせて34都道府県に拡大となりました。

新たに追加されるのは、ここ筑西市のある茨城県と、北海道、青森県山形県福島県、栃木県、石川県、長野県、静岡県京都府大阪府兵庫県島根県岡山県、福岡県、佐賀県大分県、鹿児島県の18道府県です。

【追記】その後、まん延防止等重点措置措置は3月6日まで延長となりました。

まん延防止等重点措置に伴う茨城県からの要請↓

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なお筑西市では、まん延防止等重点措置に先立ち2月13日(日)まで、公共施設の利用制限を行っています↓

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■1月13日(木)から利用中止
小中学校体育施設(屋内・屋外)
■1月18日(火)から利用中止
・キッズコーナーちっくんひろば
・コミュニティプラザ、スピカ地下1階多目的スペース及び会議室
・下岡崎近隣公園(大型遊具)
・協和の杜公園(大型遊具)

■1月19日(水)から利用中止

・あけの元気館
・しもだて地域交流センター(アルテリオ)
生涯学習センター(ペアーノ)
・明野公民館(イル・ブリランテ)
・各地区公民館
・協和転作促進研修センター
・ちくせい市民協働まちづくりサロン
・総合福祉センター
・関城老人福祉センター
・明野老人福祉センター
・明野生きがいセンター
・協和ふれあいセンター
・協和ふれあい健康プラザ
・屋内体育施設、屋外体育施設
・宮山ふるさとふれあい公園
しもだて美術館
板谷波山記念館
・農業資料館
・中央図書館、明野図書館*電子図書のみ利用可

■1月20日(木)から利用中止
筑西遊湯館


というわけで、新型コロナ・オミクロン株の、1日も早い収束を祈っております。

【追記】筑西市公共施設利用制限はその後、2月20日(日)まで延長されました。

【追記】利用制限は2月20日(日)を持って終了しました。

 

筑西市ホームページ

あけの元気館

筑西市立図書館

 

厚生労働省

 

筑西市内のイルミネーション(下館駅南ロータリー、道の駅グランテラス筑西、筑西しもだて合同庁舎前)

こんにちは、みなさんお元気ですか?
寒い日が続いています。寒い季節の風物詩と言えば、イルミネーション。都会のように大規模ではありませんが、ここ茨城県筑西市にもイルミネーションがいくつかあるので、まとめてご紹介しておきます。
 
まずは、下館駅南ロータリーの「星のファンタジー」(主催:下館さくら商店街振興組合)↓
 
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筑西市マスコットキャラクターのちっくんもいました↓

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こちらは令和2年にもご紹介した、道の駅グランテラス筑西のイルミネーション↓
 
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最後に、こちらも令和2年にご紹介した事がある、筑西しもだて合同庁舎(下館税務署)前(イルミネーションと言っても1本の木です)↓
 
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というわけで、筑西市内のイルミネーションでした。もしかしたら他にもあるかもしれませんので、ご存知の方はお教えください。

 

■第27回 星のファンタジー2021

日時 令和3年12月11日(土)~令和4年1月31日(月)午後5時~11時まで

場所 下館駅南口ロータリー

主催 下館さくら商店街振興組合

主管 星のファンタジーinしもだて実行委員会

後援 筑西市筑西市観光協会、下館商工会議所

協力 南町自治会、田中町自治会、寿町自治会、二木成自治会、JR下館駅関東鉄道

協賛 関彰商事㈱、茨城県信用組合下館支店、水戸信用金庫下館支店、結城信用金庫下館南支店、東和電気工事㈱、フードスクエアカスミ下館南店、ミートショップ㈲大嶋屋、カメラのゆきもと、ホテル新東、㈲谷部自動車、㈲ハマノコーポレーション、メンズスタッグ、㈲太陽商事不動産、セバタメガネ、㈲AOI建築設計事務所、ホテルニューつたや、㈱アイ・カンパニー、お好み焼ひらり、美容室アルス、遠藤司法書士事務所、㈱創建社

■道の駅グランテラス筑西イルミネーション

日時 令和3年12月11日(金)~令和4年4月4日(日)午後4時30分~10時

下館さくら商店街振興組合HP
下館さくら商店街のブログ
道の駅グランテラス筑西
下館税務署
筑西市ホームページ

 

新春対談 板谷駿一さん✕荒川正明さん✕一木努さん✕須藤茂市長(広報筑西People令和4年1月)

こんにちは、みなさんお元気ですか?
さて、ここ茨城県筑西市は、陶芸家・板谷波山先生(文化勲章受章者、茨城県名誉県民、筑西市名誉市民)の出身地。そして今年(令和4年)は、その波山先生の生誕150年という節目の年です。これを記念して、市の広報紙Peopleが波山先生の記事を連載しています。今回はVol.8に続いて新春対談をご紹介します。

令和4年 寅 新春対談

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今年は文化勲章受章者、板谷波山の生誕150年にあたることから、市では記念事業を開催します。そこで今回、波山に造詣の深い3人をお招きして須藤茂市長との対談を行いましたので、その様子を紹介します。対談者は、板谷波山の孫の板谷駿一さん、波山研究第一人者の荒川正明さん、下館・時の会代表の一木努さんです。

市長
本日みなさんには、ご多用の中お越しいただきありがとうございます。
今年は板谷波山生誕150年にあたることから、市では波山の魅力を全国に伝えるために、波山の名品を展示するなどの記念事業を開催します。
そこで、本日はその実行委員であるみなさんに波山への思いをお話しいただきたいと思います。まずは、人間波山、そして作品の魅力についてお話しいただけますか。波山のお孫さんである板谷さんいかがでしょう。


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命がけの作品製作故の激しい気性
板谷
若い時の波山は、激しいところがある人だったのではないかと思います。
陶芸家として良い作品だけを世に出したい。そのため、少しでもキズがあれば割ってしまう。だから作品の数は少なく、収入も少ない。貧しく苛酷で激しい、命がけの生活だったのではないかと思います。私の知っている波山は70代以降なのですが、本当に腰が低くて、誰に対しても、丁寧な優しい人になっていました。波山自身も、自分は気短かで、怒りっぽいところがあると自覚していて、それを直そうと反省メモを作り、何年もかけて、怒らない優しい人になろうと努力していたようです。
また、波山はユーモアやサービス精神を大事にする人でした。お客さんを自宅に招いて自ら台所に立ち、うなぎの蒲焼に笹を添えて出したり、キャビアだと思ったら、実は、ほうき草(コキア)の実を調理したものだったりするわけです。実は、うなぎの蒲焼は豆腐と海苔で作った精進料理の「もどき料理」なんですね。こんないたずらをして、みんなを喜ばせるのが、波山は大好きでした。

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市長
波山研究をされている荒川さんいかがでしょう。

藝術としての陶芸を確立
荒川
明治時代のやきものは、ほぼ輸出品として大量に生産されました。
その中で波山は藝術としての日本陶芸を、世界に冠たるやきものを創造するために、ある意味、国から特別に選ばれし人というか、責任を負わされたのだと思います。
また、皇室に献上する作品を専ら波山に作らせた事実は、波山に恥ずかしいものは出せないという命がけの仕事を強いることになったのではないでしょうか。

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市長
多方面から波山を調べている一木さんいかがでしょう。

故郷に対して出来ること
一木
波山は芸術家として、故郷に対して何ができるかを常に考えて、気負うことなく淡々とユーモアたっぷりに、楽しく続けていたことは、改めて驚きますね。板谷さんから、波山は激しい人というお話が出ましたが、観音像や鳩杖には、それが感じられないですよね。心の中で、どうやって気持ちの折り合いをつけ、静かに作品作りを進めていったのか、興味深いものがありますね。

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板谷
波山は、故郷がとても好きで、自分を培ったのは筑西(下館)の歴史や文化だという思いが強かった。波山が東京田端の高台に窯を築いたのも、ふるさとの山・筑波山が見えるからで、その姿を眺めては、 母のことや故郷のことを懐かしく思い出したと、NHKのラジオ番組で話しています。苦しい時も故郷を想い、心を温めていたのかもしれませんね。
波山の亡くなる直前の夢が、故郷に帰る夢で「小山から自動車で行こう」とか「もう川島に来たかな」などと、うわごとを言っていたといいます。波山にとってふるさと・筑西は、自分が往く彼岸であり、楽園だったのかもしれません。
市長
板谷さんは「知の巨人」と呼ばれる立花隆(たちばなたかし)さんとは級友だそうですが。
板谷
立花君とは、水戸の小中学校、大学でも同級生でした。彼はとても早熟で、小学校4年生くらいの時には、シェイクスピアの「ハムレット」や「ベニスの商人」とかを読んでいたり、小学校の図書室の本は全部読み、県立図書館にまで足を延ばしたりしている、そんな伝説まで生まれていました。
ユニークで才能があり、将来何かをやりそうなという感じは、ありましたね。一緒に徹夜で波山の窯焚きを手伝ったのも懐かしい思い出です。彼も波山から、

お小遣いをもらったはずですが「あの時、作品を貰った方が良かった」などと言っていました。その後、立花君は、波山展を見たり、荒川さんの本を読んで、さらに波山に興味を持ったようです。
市長
荒川さん、波山研究のきっかけは何だったのですか。
荒川
私は水戸の生まれで、父がやきもの好きで、しばしば展覧会に出かけ、波山はすごいぞと言っていたことを幼いながら覚えていました。
その後、考古学的な陶芸史を研究していたのですが、出光美術館学芸員として多くの波山の作品を見たときに、「陶芸の美」というものを改めて認識しました。明治時代に陶芸を藝術として見つめる波山の視野の広さには、いまだに学ぶべきことはたくさんありますね。
市長
一木さん、下館・時の会と波山はどのような関係なのですか。
一木
20年程前に下館・時の会は建物の保存ということで活動が始まりました。
ちょうどそのころ、波山没後40年の展覧会と波山の映画製作という話があり、その時にこちらにいるみなさんとのお付き合いが始まりました。
お付き合いの中で、波山の知られざることがたくさんあることに気づき、多方面から調べ始めました。そして、没後40年展覧会の前に、もっと多くの人たちに波山を知ってもらいたいという思いで「波山の夕べ」を開催しました。波山の夕べは、それから16回開催しています。

 

二人の文化勲章受章者を輩出したまち
市長
みなさんの波山に対する強い思い入れが伝わってきました。さて、話題は変わりますが、筑西は二人の文化勲章受章者を輩出しましたが、一方で、農産物が豊富な農業のまちです。この土壌から、二人の文化勲章受章者を輩出したこのまちを、どう感じていますか。
板谷
昔このまちは、綿を栽培して加工し、鬼怒川を使って江戸に出荷した。生産・加工・流通と三つ揃って富が蓄積し、町人文化が繁栄した。波山の芸術的な資質が、こうした土壌に育まれたことは、たしかだと思います。
現代の農産物は、ただお腹を満たすだけでなく、美味しいという価値が一層重要になっている。筑西には美味しい農産物が多く、それはまるで貴重な芸術品ですよね。今後それに加え、加工技術の開発やITを活用した宣伝、販売なども大事になってくるのではないでしょうか。

荒川
栃木県でもそうですが、農産物がたくさんあって、豪農豪商が核となり、江戸への流通が盛んになったという背景があります。そこに、文化人が集まりビジネスだけでなく、楽しみながら文化が育っていく文人文化の地盤があったように思います。
同じように、波山の名品を明治大正期には、このまちの人たちも持っていて、実質的にこのまちが波山を支えるという背景があったのではないかと思います。波山は、その点でもありがたいと感じていたのではないでしょうか。
経済と文化はパラレルで、どちらかがダメだとどちらもダメになってしまうと思います。文化は、経済がダメだと魅力がなくなってしまう。まちが素敵になって、みんなの教養が深まっていくと経済もよくなっていくのではないですかね。昔の下館にも同じような土壌があったのではないでしょうか。
一木
町民文化が栄えたというのは、周辺に穏やかないい農村部があり、そこが消費地であったり生産地であったり労働力の提供地であったりと、周りのおかげでまちが成り立っているのだと思います。まちが豊かになって、そこでまた町民文化が育つ。町民の文化は、地域全体の豊かさの賜物でしょう。
これからは、をまちの中心が周りに何ができるかを考えなくてはいけないと思います。波山は散歩が好きで、農村部へ行ってごくろうさまと頭を下げていたというエピソードをよく聞きます。波山はそのころから地域のあらゆる人たちを忘れることなく、心を砕いていたんでしょうね。
市長
そうですね。筑西は、農業・商業・工業がすべて揃っていますが、農業を中心としたまちは、人間の心を豊かにするのではないでしょうか。
波山は、この豊かな自然と筑波山を見て心豊かな人になったんじゃないのかなと思います。
「波山ここにありき」は、このまちと豊かな自然だからこそ、誕生したということではないでしょうか。
本日みなさんには、大変貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
今年開催する記念事業は、みなさんのお力添えがなくては成功しません。どうぞ、ご協力をお願いします。
最後に、今年こそはコロナが終息し、市民のみなさんの笑顔が見られるような年になることを願います。
本日はありがとうございました。

板谷駿一(いたやしゅんいち)さん 波山先生記念会理事長、波山の孫、筑西ふるさと大使
■荒川正明(あらかわまさあき)さん 学習院大学文学部哲学科教授、筑西ふるさと大使
■一木努(いちきつとむ)さん 下館・時の会代表、歯科医師、多彩な郷土資料蒐集家

 

というわけで、広報筑西Peopleの板谷波山生誕150年記念の連載記事は、Vol.9に続きます。

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学習院大学

学習院大学文学部哲学科