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JR川島駅前に人面土器のレプリカを設置

こんにちは、みなさんお元気ですか?

記事にするのが遅くなってしまいましたが・・・

昨年(令和3年)12月12日、茨城県筑西市にあるJR水戸線川島駅前に設置された、人面土器(人面付壺形土器)レプリカの除幕式が行われました。

こちらが川島駅です↓

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川島駅は明治22年(1889)、所在地の地名をとって伊佐山(いさやま)駅の名称で開業。平成30年(2018)3月にみどりの窓口が閉鎖され、JR東日本ホームページによると現在は「有人窓口(早朝・夜間は無人駅)」という扱いなっているようです。

ちなみに、現在の駅舎は平成27年(2015)供用開始。内部は木材を使い、あたたかみのある待合室になっています↓

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さて除幕式当日、駅前には約200人の市民が集い、人面土器のお披露目を見届けました(曳綱ひきづな役は、須藤茂筑西市長、小室高志筑西市教育長、田所嘉徳衆議院議員福島伸享衆議院議員)

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こちらが人面土器のレプリカ(別日撮影)↓

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人面土器は、昭和14年から3年にわたり行われた発掘調査で、川島駅の約1.5キロ南にあった女方(おざかた)遺跡から発見されました。同遺跡は、弥生時代中期に東日本で発達した再葬墓という墓制の遺跡。遺体を一度埋葬し、骨となってから再び壷(壷棺)などに納めて埋めるのが再葬墓で、稀に口頸部に顔のある人面土器が出土することがあります。女方の人面土器はその中でも最も精巧なものであり、入墨を想わせる目と口の隈どりが弥生人の風貌をしのばせる、貴重な遺物です。

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今回のレプリカは、市民グループ「おかえりなさい人面土器プロジェクト」が市の補助金(合併振興基金活用事業)を受けて設置したもので、総事業費は約350万円。実物の人面土器は東京国立博物館が所蔵していて、同館が持つ実物の3Dデータをもとに、本物そっくりに精巧に作られました。

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人面土器プロジェクトの一員で筑西ふるさと大使もつとめる並木勝利さん(女方玉三郎・78歳)は、「渋谷のハチ公みたいな、待ち合わせの場所になって欲しい」と希望を語りました(コメントは朝日新聞より)。
なお筑西市内には、JR下館駅の南北を繋ぐペデストリアンデッキにも、人面土器のモニュメントが建っています。

 

というわけで、JR川島駅前に設置された人面土器レプリカのお話でした。

 

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