Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

筑西市を紹介するブログ「筑西歳時記」のHatena Blog版です

「生誕150年記念 板谷波山の陶芸」板谷波山記念館(1)

こんにちは、みなさんお元気ですか?

令和4年4月16日(土)、このブログでも何度も触れてきた展覧会「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」が遂に開幕しました↓

f:id:UncleAlbert:20220419223448j:image

先日の記事では、関連行事として、真岡鐵道のSLもおか号が波山先生生誕150年記念ヘッドマークを掲出した事をお伝えしましたが、今日はその続き。茨城県筑西市内の3施設(しもだて美術館板谷波山記念館、廣澤美術館)の協働で開催される展覧会のうち、まずは板谷波山記念館を訪れたのでご紹介します。

SLを見た後に下館駅の改札を出ると、駅前には波山先生の幟が↓

f:id:UncleAlbert:20220422160116j:image

写真上右側のモニュメントは、筑西市に滞在したことがある洋画家・青木繁の作品「海の幸」を焼きつけた、セラミックアート(陶板)です。

駅のすぐ横のちっくんステーションにも波山先生の幟を発見↓

f:id:UncleAlbert:20220419234014j:image

ちっくんステーションはいわゆる観光案内所で、筑西市の様々な情報が手に入ります。

さて、ここ駅前から板谷波山記念館までは、下館駅前通り(稲荷町通り)を真っ直ぐ北へ。生誕150年を祝うフラッグとハナミズキの植栽が、通り沿いを飾っていました↓

f:id:UncleAlbert:20220419234120j:image

3会場の1つであるしもだて美術館前を通過↓

f:id:UncleAlbert:20220419234233j:image

停まっているのは筑西市コミュニティバス(道の駅循環バス)で、これに乗れば、3つめの展覧会場である廣澤美術館まで行くことが出来ます。

しもだて美術館の少し北、結城信用金庫下館支店前にあるのが、波山先生の作品「葆光彩磁瑞花鳳凰文様花瓶(ほこうさいじずいかほうおうもんようかびん)」の展開図などを焼きつけたセラミックアート(陶板)↓

f:id:UncleAlbert:20220419234251j:image

車で展覧会にご来場の方は気が付かずに通り過ぎてしまうかもしれませんが、徒歩でご来場の方はぜひ立ち止まってご覧下さい。

さあ、田町交差点にある波山記念館に到着です↓

f:id:UncleAlbert:20220423195458j:image

f:id:UncleAlbert:20220419234345j:image

f:id:UncleAlbert:20220419234400j:image

記念館は、筑西市出身の陶聖・板谷波山先生の顕彰を目的に運営され、県指定文化財の生家や、作品などの展示棟、東京都田端の波山先生邸から移築した三方焚口倒焰式丸窯(夫婦窯)や作業用机を展示する作業棟などが整備されています。

こちらは波山先生の生家↓

f:id:UncleAlbert:20220423193821j:image

f:id:UncleAlbert:20220423193907j:image

そして展示棟です↓

f:id:UncleAlbert:20220419234546j:image

展示棟の前に置かれているのは、田端の波山先生宅から移設した石材↓

f:id:UncleAlbert:20220419234609j:image

元々は鹿鳴館の建築部材だったと伝わりますが、本当に鹿鳴館のものなのか、確証は掴めていないようです。

展示棟の内部(記念館は写真撮影可)です↓

f:id:UncleAlbert:20220419234813j:image

出迎えてくれたのは、壁一面を覆うお年寄りたちの集合写真。よく見ると、みなさん手に杖を持っています。
ここに写っているのは、昭和8年、波山先生から長寿のお祝いに鳩杖を贈られた、当時の下館町の80歳以上のお年寄りたちなのです。

f:id:UncleAlbert:20220419234848j:image

長寿の祝 鳩杖
下館の実家を継いだ義兄が80歳を超えたことをきっかけに、波山は故郷のお年寄りにもお祝いをと考えた。それが「鳩杖」。1933(昭和8)年に80歳以上のすべての高齢者を訪問、自作の鳩杖を贈呈して以来、途中戦争を挟んで、自身が80歳となる1951(昭和26)年まで、毎年欠かさず続けた。

こちらがその鳩杖です↓

f:id:UncleAlbert:20220419234959j:image

記事が長くなってしまいました。この続きは次回以降、何回かに分けてご紹介させていただきます。


というわけで、「生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~」板谷波山記念館(1)でした。


■生誕150年記念 板谷波山の陶芸~麗しき作品と生涯~

◇開催日 令和4年4月16日(土)~6月19日(日)

◇時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)

◇休館日 毎週月曜日

◇料金 

しもだて美術館板谷波山記念館】

2館共通入館券

一般1,000円、高校生以下無料、団体10名以上800円

・市民割引:500円引き。広報筑西ピープル4月1日号裏表紙に割引券(2枚)掲載。団体割引との併用不可。

・市内小学生無料招待:小中学生1名と付き添いの方2名まで無料。

【廣澤美術館】

一般1,000円、大学生・高校生700円、中学生500円、小学生以下無料

*互いの半券チケットの提示で、入場料を200円割引

障がい者手帳等をお持ちの方と付き添いの方1名は無料

◇問い合わせ 

しもだて美術館TEL0296-23-1601

板谷波山記念館TEL0296-25-3830

廣澤美術館TEL0296-45-5601

 

 

 

しもだて美術館
板谷波山記念館公式サイト
廣澤美術館 ザ・ヒロサワ・シティ
筑西市ホームページ