Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

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DOUBLE FANTASY -John & Yoko/7 Grow Old with Me

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、ここ茨城県筑西市とは関係ありませんが・・・
「DOUBLE FANTASY -John & Yoko/6House Husband」からの続きです。

ソニーミュージック六本木ミュージアムで開催中の「DOUBLE FANTASY – John & Yoko」は、元ビートルズジョン・レノン生誕80周年にあわせて、ジョンとオノ・ヨーコ夫妻の軌跡を、彼ら自身の言葉や作品でたどる展覧会。ジョンの故郷であるイギリス・リバプール博物館で行われたものを、東京に場所を移して開催しています。


1980年8月になるとジョンは、5年間の「専業主夫(ハウス・ハズバンド house husband)」生活を休止し、ニューアルバムのレコーディングを開始。復帰作となる「ダブルファンタジー(Double Fantasy)」は妻ヨーコとの共作で、まるで二人が会話しているかのように、それぞれが作った曲がほぼ交互に収録されました。

「ダブルファンタジー」レコーディング中のジョンとヨーコ↓

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10月にはアルバムからの先行シングル「スターティング・オーヴァー*1」をリリース、B面はヨーコの「キス・キス・キス(Kiss Kiss Kiss)」でした。

続いて11月17日、ビートルズ解散から激動の70年代を生き抜いたジョンの再出発アルバム「ダブル・ファンタジー」がリリース。そして、運命の日がやって来ます。

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12月8日午後10時50分ごろ、ヨーコの新曲「ウォーキング・オン・シン・アイス(Walking on Thin Ice)」のミックスダウンを行っていたジョンとヨーコは、その日の作業を終えて、ダコタアパートへ帰着しました。2人が車から降りると、待ち構えていた男が手にしていた拳銃をジョンに向けて発砲。通報を受けて駆けつけた警官が、ジョンをパトカーで病院まで搬送しましたが、午後11時過ぎに死亡が確認されました。
この時ジョンはまだ40歳、余りに早すぎる死でした。

当時事件は、ジョンの狂信的なファンによる犯行と報道されたほか、CIAが関与した暗殺説など様々な憶測がされました。犯人のマーク・チャップマン(第二級謀殺の罪で服役中)自身は「有名になりたくてレノンを殺した」と仮釈放申請で述べたそうです。

12月9日、ヨーコとショーンは連名で声明を発表。
【ジョンの葬儀は行いません。週の後半に彼の魂のために祈りを捧げる黙祷の時間を設けたいと思います。そのときどこにいようと、ご参加いただければ幸いです。ジョンは人類を愛し、人類のために祈っていました。どうか同じように彼のために祈ってください。愛を込めて ヨーコ、ショーン】↓

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12月14日、ヨーコの呼びかけに応え、世界中で黙祷が捧げられました。下写真は、10万人を超える人々が集まったニューヨークのセントラルパーク↓

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「ダブル・ファンタジー」は、ジョンの訃報もあって全英・全米で1位となり、1981年度のグラミー賞アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。また「スターティング・オーバー」が米英で1位を獲得し、ソロとしてはジョンの最大のヒット曲となったほか、第2弾シングルの「ウーマン(Woman)」も米2位・英1位、第3弾「ウォッチング・ザ・ホイールズ(Watching The Wheels)」も米10位・英30位のヒットを記録しています。

1984年には、「ダブル・ファンタジー」の続編といえるアルバム「ミルク・アンド・ハニー(Milk And Honey)」がリリース。同アルバムは、既に録音されていたジョンの新曲リハーサル・テイクと、新たに録音されたヨーコの作品を収録したものです。一曲だけ自宅録音のデモ・テープのまま収録された「グロウ・オールド・ウィズ・ミー(Grow Old with Me)」の歌詞が、心に響きます。

Grow old along with me
The best is yet to be
When our time has come
We will be as one
God bless our love
God bless our love
Spending our lives together
Man and wife together
World without end
World without end

1985年、セントラルパークの一画にジョンの記念するストロベリー・フィールズ(Strawberry Fields)が造営されました。ダブルファンタジー展では、ストロベリー・フィールズ内にあるイマジン・モザイク(THE IMAGINE MOSAIC)を再現しています↓

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こちらは、ヨーコが1996年から世界各地で展開する参加型アート「ウィッシュ・ツリー(Wish tree)

」↓

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参加者が願い札に願い事を書いてツリーに下げることができ、願い札はアイスランドレイキャビクにある、ジョンに捧げたヨーコの作品「イマジン・ピース・タワー(Imagine Peace Tower)」におさめられるそうです。

最後に、ミュージアムショップです↓

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購入した展覧会公式図録(分厚いです)↓

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キャニスターYES↓

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実はジョンが亡くなった時点で、翌1981年に東京から始まるツアーが計画されていたといいます。
わたくし臣はまだ子どもだったので81年は無理だったとしても、生きていればその後も来日してくれたはずです。ポール・マッカートニーのライブには何度も行きました。1991年、ジョージ・ハリスン with エリック・クラプトン(GEORGE HARRISON with ERIC CLAPTON)の公演も東京ドームで観ています。ジョンのステージも観たかった・・・、本当に残念です。


というわけで、長期にわたってご紹介してきた「DOUBLE FANTASY -John & Yoko」も、2月18日で会期終了です。まだご覧になっていない方は、お急ぎください。


■DOUBLE FANTASY – John & Yoko(ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ)
会期 令和2年10月9日(金) ~ 令和3年2月18日(木)
※1月11日終了予定だった会期を延長
場所 東京都港区六本木5-6-20 ソニーミュージック六本木ミュージアム
通常チケット料金(税込)
前売券 一般2,500円、大学専門学校生2,000円、中高校生1,000円 
当日券 一般2,600円、大学専門学校生2,100円、中高校生1,100円
※小学生以下は無料、障がい者は半額
※そのほか各種特典付チケットあり
主催 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント、株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ
メディアパートナー 朝日新聞社

DOUBLE FANTASY – John & Yoko(ダブル・ファンタジー ジョン・アンド・ヨーコ)

株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント

ソニーミュージック六本木ミュージアム

ザ・ビートルズ THE BEATLES - UNIVERSAL MUSIC JAPAN

 

*1:Just Like) Starting Over