Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

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人面土器(人面付壺型土器)のフィギュア

こんにちは。日々肌寒さが増して秋らしくなってきましたが、みなさんお元気ですか?

さて本日ご紹介するのは、以前から欲しいと思っていて、やっと手に入れたあるもの。わたくし臣(しん)が住む茨城県筑西市女方遺跡から出土した、人面土器(人面付壺型土器)のフィギュアです↓

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女方遺跡は、昭和14年から3年間にわたって発掘が行われ、人面土器などの発見により当時の考古学会注目の遺跡となりました。出土した貴重な土器などは現在、東京国立博物館が所蔵しています。

人面土器フィギュアは、同館が平成24年に140周年記念事業としてスタートさせた、公式フィギュアプロジェクトの第一弾「考古学ミニチュア カプセルフィギュア」のひとつ。国宝の遮光器土偶重要文化財の銅鐸と並んでフィギュア化第一弾に選ばれたものです↓

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フィギュアの製作にあたったのは、国内フィギュアのパイオニアである海洋堂。実物の人面土器は高さ69.5cmですが、フィギュアは約6.5cm↓

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10分の1以下の大きさにもかからわず、極めて精巧に出来ています。
こちらが本物の人面土器↓

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そしてフィギュア↓

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ちなみに写真はありませんが、現在筑西市役所の一階に、本物そっくりの実物大人面土器レプリカが展示されています。また、筑西市のほぼ中心にある下館駅の南北をつなぐ陸橋上に巨大な人面土器のモニュメントが設置されていますが、こちらはあまり似ていないようです。

なお、平成になってから女方地内で、人面土器が出土した「女方遺跡」とは別に、「女方本田前遺跡」の緊急発掘調査が行われています。

 

というわけで、東京国立博物館「考古学ミニチュア カプセルフィギュア」人面土器フィギュアのお話でした。

 

東京国立博物館ホームページの解説
顔面付壺形土器(がんめんつきつぼがたどき)
1個 茨城県筑西市 女方遺跡出土
高69.5 弥生時代(中期)前2-前1世紀 田中國男氏寄贈
弥生時代の東日本地域には,「再葬墓」と呼ばれる墓制が広がっている。これは骨化した人骨を再び壷(壷棺)に収納し,これら数個を2メートル前後の円い穴の中に同時に埋めたものである。これらの壷には稀に口頸部に顔を表現したものもある。本例はその類品中最も精巧なもので,目と口の隈どりは入墨を想起させ,弥生人の風貌をしのばせる。


東京国立博物館