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羽黒神社収蔵庫完成記念特別公開(縁起・本殿・旧拝殿)

こんにちは、みなさんお元気ですか?

さて、もう10ヶ月以上前の古い話で恐縮ですが・・・
今年(令和2年)1月13日に茨城県筑西市大町のだるま市を訪れた際、羽黒神社文化財収蔵庫の完成記念特別公開が行われていたので、ご紹介します。

元々は羽黒神社の門前市だった大町のだるま市。毎年だるま市の日は、神社も参拝者で大賑わいです↓

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拝殿前には、「羽黒神社収蔵庫完成記念 収蔵庫・愛宕神社拝殿 本日特別公開中」の看板が↓

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そもそも羽黒神社には県指定を含む多くの文化財があり、それらを安全に保管するために収蔵庫が必要とされていました。そこで神社は平成30年、市の補助を受け、収蔵庫の建設に着手。翌年3月に無事完成し、この日の公開となったのです。

こちらが完成した収蔵庫(手前は宮司さん)です↓

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収蔵庫は、延床面積40平方メートルの鉄筋コンクリート造平屋建で、設計したのは市内のT's設計室さん。総事業費1,728万円のうち、市から500万円の補助を受けたそうです。

こちらは、当日いただいたパンフレット↓

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それでは、パンフレットをもとに公開された文化財などをご紹介したいと思いますが・・・

羽黒神社には文化財がたくさんあるので、何回かに分けて記事にさせていただきます。

まずは、神社の縁起から↓

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【神社縁起】
当社は、文明10年(1478)下館城を築いた水谷(みずのや)勝氏が、同13年(1481)に領内安堵のため日頃崇敬する出羽国山形県)より羽黒大権現を勧請(かんじょう)したのが始まりとされています。本地垂迹(ほんじすいじゃく)においては、羽黒大権現の本来の姿(本地仏)は聖観音菩薩であり、仏である聖観音が、仮の姿として現れたものが羽黒大権現と考えられていました。これを立証するように、現在当社には、木造の観音菩薩立像や、観音菩薩が彫られた鏡や版木が遺されています。
寛永16年(1639)、水谷家が備中国成羽(なりわ)藩(現岡山県高梁市)に移封となった後も、歴代の下館藩主から篤い崇敬を受け領内の総鎮守とされてきました。明治時代に入り、同6年(1873)村社に、昭和5年(1930)に郷社に列せられ、現在に至っています。
御祭神は、大国主命大己貴命)、玉依姫命境内社として、愛宕神社、日限(ひきり)天満宮、大朋稲荷神社、秋葉神社をお祀りしています。

【社殿】
享保16年(1731)の社殿修理棟札には、本殿は寛永11年(1634)に建立され、享保15年(1730)の修理により屋根を銅板葺きにしたと記されています。木割(きわり)が太く、装飾が少ない、そして柱を床下まで円形に仕上げるという江戸時代初期の手法がみられる貴重なもので、平成14年(2002)に茨城県指定文化財に指定されました。
拝殿は大正14年(1925)に建て替えられ、旧拝殿は社務所として使用されていましたが、昭和46年(1971)に愛宕神社の拝殿として移築改修されました。旧拝殿(現 愛宕神社拝殿)は、本殿と同様に江戸時代初期の特色を有しており、昭和61年(1986)に市指定文化財に指定されました。

こちらが県指定文化財(建造物)の羽黒神社本殿(附棟札1枚)↓

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そして、市指定文化財(建造物)の羽黒神社旧拝殿です↓

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この日は特別に内部が公開された「旧拝殿」。パンフレットにも記載されているように、元々は羽黒神社の拝殿でしたが、現在は移築され、羽黒神社のお隣にある愛宕神社の拝殿として使われています。

 

というわけで、今回はここまでとして、続きはまた次回ご紹介したいと思います。なお羽黒神社収蔵庫は、今後も機会をみて公開されるそうなので、その際にはみなさんも是非ご覧下さい。

 


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