Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

筑西市を紹介するブログ「筑西歳時記」のHatena Blog版です

真岡鐵道久下田駅前 梅本菓子店さんの「蟠竜もなか」

こんにちは。
緊急事態宣言が解除された新型コロナウイルスですが、東京都は6月2日、19日ぶりに一日の感染者が30人以上になったことを受け、警戒を呼びかける「東京アラート」を初めて出しました。まだまだ油断は禁物です。

 

さて、話は変わって・・・
しばらく前の事ですが、ここ茨城県筑西市のお隣・栃木県真岡市の真岡鐵道久下田駅前通りにある梅本菓子店さんに行って来たので、ご紹介します↓

f:id:UncleAlbert:20200601094508j:image

何故ここを訪れたかというと、こちら↓

f:id:UncleAlbert:20200601094905j:image

「蟠竜もなか」が販売されているからです↓

f:id:UncleAlbert:20200601101250j:image

f:id:UncleAlbert:20200601101429j:image

f:id:UncleAlbert:20200601105023j:image

f:id:UncleAlbert:20200601115134j:image

蟠竜もなかの「蟠竜」とは、戦国時代の下館城主で、水谷家当主の水谷蟠竜斉(みずのやばんりゅうさい)のこと。
蟠竜斉と言えば、戦をすれば負けしらず、後の下館藩の基礎を築いた中興の祖として、筑西の歴史を語る上では欠かせない武将。そして、実はお隣・真岡市でも、旧二宮町の基礎を作った郷土の重要人物なのです。

こちらは、広報真岡平成27年7月号↓

f:id:UncleAlbert:20200601115209j:image

もおか歴史散歩第16回
シリーズ『真岡の人物ゆかりの地を訪ねる4』
水谷蟠龍斎(みずのやばんりゅうさい)室町時代安土桃山時代

水谷正村(みずのやまさむら 大永4年1524年~慶長3年1598)は、常陸国(注:下総国の謝り)結城氏の重臣で、下館第6代城主。武勇に優れ、「結城四天王」の一人。法号である蟠龍斎の名でも知られている。
北に領地を接する宇都宮氏との対立が激化した天文13年(1544)には、宇都宮氏の中村城を落城させ、宇都宮の反撃に備えて、樋口城山に久下田城を築いた。
天文14年(1545)には妻小藤(こふじ)の菩提を弔うため城の近くに芳全寺を建立した。
久下田城下では、神社仏閣を修復したり、真岡近郷の木綿織を奨励、 勤行川(ごんぎょうかわ)の舟運による真岡木綿の物流網の開拓など、産業の育成にも務めたりした。
永禄12年(1569)に弟の勝俊に家督を譲った後は出家して蟠龍斎と名乗った。
天正19年(1591)、下妻城主多賀谷重経(たがやしげつね)によって長沼の宗光寺の堂塔伽藍がすべて破壊され、法脈は隣地久下田に移るが、文禄元年(1592)蟠龍斎の助成のもと新宗光寺(現全水寺)として再興された。
数々の武勲を残した蟠龍斎も慶長3年(1598)に76歳で入寂した。字蟠龍水の叢林において荼毘に附し、菩提寺である芳全寺の境内に埋め、塔を建立した。
芳全寺の山号は蟠龍山といい、これは正村の法号蟠龍斎による。
また芳全寺の水谷蟠龍斎石塔は、市指定有形文化財(考古資料)となっている。
問い合わせ 文化課(83)7731


ちなみに、梅本さん作成の「蟠竜もなかのしおり」には、こう書かれています↓

f:id:UncleAlbert:20200601123320j:image

f:id:UncleAlbert:20200601115437j:image

 

久下田城
銘菓「蟠竜もなか」のしおり
はるか筑波山頂の峰を望む真岡線久下田駅より東方一キロメートル小高い丘に久下田城跡があります。
戦国時代武勇を立てた水谷治持が一五二九年この地に久下田城を築きました。
その子蟠竜斉(幼名を玉若丸という)は十六歳の時初陣し、敵の首級四〇余をあげ城主となり、以後四十六年間数々の手柄をたて、筑波、加波の諸山を望むすぐれた風景をもつこの久下田城を守り続けたのです。
一五九八年 七五歳で世を去った彼が建てた芳全寺にその墓が今も残されています。
この度当店ではこの城主の名をとって「蟠竜もなか」を完成致しました、何卒、御茶の友に、郷土みやげのお供に御用命の程お願い申し上げます。
梅本菓子店 店主敬白


こちらは久下田城の築城者を蟠竜斉の父である水谷治持としていますが、「蟠竜もなか」を作った動機が蟠竜斉の顕彰にあったことがわかります。
わたくし臣(しん)が知る限り、水谷氏の地元・筑西市には「蟠竜斉」の名を冠したお土産物がありません。
真岡にあるのですから、筑西でもどなたか考えていただけると嬉しいのですが。


というわけでみなさんも、機会があれば是非「蟠竜もなか」を食べてみてください。

 

■梅本菓子店
栃木県真岡市久下田802
TEL0285-74-094
不定


真岡市ホームページ

厚生労働省

はてなブログ