Hatena Blog版・筑西歳時記~ここは茨城、筑西(旧下館)市

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板谷波山記念館「板谷波山生家(茨城県指定文化財・史跡)」

こんにちは、みなさんお元気ですか?

 

さて、このブログに何度も登場している板谷波山記念館は、近代陶芸の先駆者であり、陶聖と呼ばれる板谷波山先生の足跡を伝え、その功績を顕彰するための博物館類似施設(現状では学芸員がいない事などから、博物館法上の博物館ではありません)です↓


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同館は昭和55年、財団法人波山先生記念会が、筑西市田町の生家敷地内に、東京田端の工房にあった窯などを移設して開館。
平成7年、新たに展示施設などを整備し、筑西市立の公共施設として生まれ変わりました。
現在は企画展「ちいさな企画展 波山さんからの便り」を開催しています(記念館は写真撮影可)↓


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そして今回ご紹介するのは、記念館が現在地に開館した理由である、波山先生の生家です↓


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建物は、昭和40年に茨城県指定文化財(史跡)に指定。
木造瓦葺平屋建で 、6畳2間と3畳1間に1坪の玄関と約3畳の台所があり、天井裏が一部物置となっています。
座敷2間は江戸時代中期建築のもので、現存する座敷は明治5年3月3日に先生が誕生した部屋です。

6畳2間と3畳1間の座敷(北から撮影)↓


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物置となっている天井裏へ続く梯子(天井裏は非公開)↓


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台所↓


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風呂↓


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板谷家は田町通りに面して醤油醸造を営んでいた旧家で、昔はこの建物にカギの手になって店があり、更に土蔵があったそうです。

昭和12年4月、町道開通の時にやや西北に移転。平成7年、道路拡幅にともない板谷波山公園として整備された際にも、敷地がやや変更されています。


現在、板谷波山記念館には再整備の計画があります。
確かに、現在の記念館には学芸員も居らず、文化勲章受章者で日本を代表する陶芸家の博物館としては、展示施設も貧弱と言わざるを得ません。
記念館では以前、盗難にあっており、少くても安全性、セキュリティ面の強化だけは必要不可欠でしょう。


というわけで、板谷波山記念館にある、茨城県指定文化財(史跡)板谷波山生家のご紹介でした。

 

板谷波山記念館
開館時間:午前10時~午後6時
入場料:200円、団体150円、高校生以下無料(しもだて美術館との共通券あり)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
場所:茨城県筑西市甲866(下館駅から徒歩9分)TEL0296-25-3830


板谷波山記念館公式サイト